間伐材でのモノ造り
ウッドワークが造る家具は、その工程のほとんどが手作業の職人技です。
間伐から出来上がりまで、ひとつひとつを大切に造っています。
■伐採(秋〜春にかけて)
木がもっとも水分を落とすのが冬です。ウッドワークの材は、この冬切りの材を主に利用しています。
■丸挽き
切り出され貯木し、自然乾燥してあった材木を適度な寸法で切っていきます。丸太である原木の耳(表皮)の部分を残したまま、もっとも単純な形(丸挽き)で挽いていきます。
■自然乾燥
「丸挽き」した材木それぞれに空気が入りやすいようにして桟積みにします。1〜2ヶ月間、自然乾燥させます。
■人工乾燥(蒸気乾燥方式)
10日前後の時間をかけ、含有率を約8%まで下げます。自由水(木の細胞の周囲にある)を完全に蒸発させ、結合水(木の細胞の中にある)を含む割合を約8%になるように調節します。
■木を寝かす
自然の環境に戻します。これにより、約8%となった含水率を約12%程度まで戻します。この作業によって、家具が実際に使われる条件に材を慣らしていきます。
■認証された間伐材の利用
ウッドワークは、杉間伐材の産地証明を受けた材木のみを使用します。それは「木の家具には採られた森の履歴書が必要」と考えるからです。その履歴書によって、その木の家具が森を壊して作られたのか、森を育てて作られたのかがわかります。
NPO法人木と遊ぶ研究所によるマーキング作業⇒
■材料の選別
乾燥させてある材木の中から、注文を受けた家具に一番適したモノを選別します。木目、色、節の状態から選択するのには、長年の経験・技術が欠かせません。そして、その木の良さを最大限に利用できる部分を割り出し木が将来どのように変化していくかを経験から判断し、利用する材木を選別します。この選別の良し悪しが、製品全体の良し悪しに影響するのです。
■木取り
間伐材を板にして、もっとも良い木目、色、節の状態を選別して並べていきます。これを「木取り」といいます。材をただ組み合わせれば良いと言うわけではありません。面と面には相性があり、相性が良いのモノ同士は、つなぎ目がより美しくなり、木目により溶け込みます。表面に映える木目・節目は長年使い続けられる面を選別しています。また、いずれ木が曲がっていく方向も見抜かなくてはなりません。木を扱いつづけてきた職人だからこそできるのです。
■集成
接着面を丁寧にカンナがけし、削った木を接着して巾の広い面を作っていきます。間伐材は細い材が多いので、この作業は必要不可欠なものです。
これを「巾ハギ集成」といいます。これも機械によらず、ひとつひとつ「ハタガネ」と呼ばれる道具で集成していきます。
■節埋め〜死節の穴あけ〜
節には生き節と死に節があります。木材が乾いてくると抜け落ちるのが死に節です。これはあらかじめ穴を開けて、杉の枝で埋めてあげなくてはいけません。
間伐材の利用では、避けて通れない作業です。
■節埋め〜埋め木(杉の枝)の加工〜
埋め木には、同じ材種の枝を使います。枝をエンピツ削りのように丸くして、差し込んで埋めていきます。
■節埋め〜完了〜
節埋めが終わりました。
枝を切り取り、カンナがけをします。場合によっては、テーブルの天板1枚で、このような節埋めが10箇所以上になることもあります。
■座ぐり
イスの座面の座ぐり(掘り込み)です。お尻にフィットするように職人が1脚1脚まごころをこめて掘りこんでいきます。針葉樹(杉など)は、広葉樹などと違い、刃物のみで掘り込みます。それは、広葉樹などは、表面をサンドペーパーなどで最後にこすりあげれば滑らかな表面になりますが、針葉樹ではその方法が取れません。サンドペーパーなどでは木の表面を荒らしてしまうからです。そのため刃物で切る必要があるのです。針葉樹を利用することは職人の技なくしてできないのです。
■ホゾ組み
家具は基本的にひとつひとつホゾとホゾ穴によって組み上げられていきます。そして、組上げて1ミリのずれは、将来的にバランスを崩す原因となってしまうことから、慎重に正確に行われます。
■背あて部分の削りこみ
湾曲した部分の仕上げも、最後は手技で仕上げます。サンダーで「ちぎる」のではなく、磨かれた刃物で「切って」いきます。
■植物性オイルの塗装
ウッドワークの仕上げ塗装は、無公害のオイルフィニッシュのみです。木も呼吸ができるこの仕上げは、木と長く付き合うには最良のものです。1回塗って磨き込み、1回乾かして(約24時間)・・・という作業を3回繰り返して仕上がります。
■出来上がり
出来上がりです。
このイスの裏側にNPOの産地証明シールと作った作業所ナンバー、そして職人個人名の判子が押されたシールが貼られます。「誰が作ったのか」すぐにわかります。
■使用道具
手技の道具はいろいろあります。
その中には職人が自分で作ったものも多くあります。
様々な使用カンナ例⇒




